「診に来たけど不機嫌ですし…具合が悪いことはよくわかりました」 そう言って高島は笑う。 「じゃあ…なんかすいません、こんな遅くまでお邪魔して。そろそろ帰ります」 「あ、そう?」 「…じゃあ明日待ってますね。病院で」 「うん。……お疲れ様」 「蒼先生も…お疲れ様です。…季蛍のこと、お願いします」 「うん」