高島先生は隣に座って、何気なく手首に触れる。


吸入のおかげか、大分呼吸が落ち着いてくると、何故か力が抜けてしまった。



高島先生は、足の力が抜けて座り込む私の肩を抱いて。



「泣くなよ。また苦しくなるだろ」



「…入院……だ、…やぁッ」