いつの間にか季蛍の手も俺の背中に回っていた。 スースーと寝息が聞こえてきて、苦笑いしつつ寝室へ運ぶ。 ここ最近泊まり続き、呼び出し続きで体も疲れが出てくる頃か。 悪い方向に行かないといいけど…。 電気を消して寝室を出て、また途中だったカルテに戻る。 『言わないで』と言われても…。 喘息を黙ってもらっちゃ困るんだけど…。