「もう言わない。言わないから泣き止め」 カルテの手を止めて、本格的に泣き出す季蛍を抱き上げて。 ソファに移って腕の中で抱きしめてやる。 「もう言わないから」 『忙しいから迷惑かけない』 この間家でそんな言葉を聞いた。 季蛍なりに俺に気遣っていつもこの結果。 でも…これも悪くない。 黙って抱きしめてられるんだから。