「明日、夏来実家だけど愛優は?」 「私もおばあちゃんちにいる。パパも帰ってこないんでしょ?」 「季蛍は帰ってくるけど。俺は当直」 ふーん…と頷きながらテーブルの後かたづけをしてくれる愛優。 俺は溜まったカルテの確認をしながら、さっきから姿の見えない季蛍の心配をしていたり。 「お風呂入ってきちゃうね」 頷くと愛優は俺をじっと見つめて。 「…何で怖い顔してんの?」 「…いや、季蛍は?」 「寝室にまだいるけど…」