「お邪魔しまーす」

高島の隣にお盆を置いて、奏太は腰をかけた。


「早く食べなきゃ」



「…奏太先生、白衣どうしたんですか?」



「さっき患者さんのひっくり返した器の中身がこぼれちゃって。着替えなきゃなんだけど時間がな…ぁ」



腕時計を見て困った顔の奏太は、急いで箸を進める。


「…早食い、良くないですよ」


高島の言葉に奏太は顔をあげると、少し苦笑いをした。



「だって~…」