──「はよー! ……んもう!!起きないならこうしてやる!」 頬に何かが触れるのがわかって、目を開くとそこには真っ赤な陽の姿。 「え、あ…ッ」 戸惑う陽は最終的に諦めて体を縮めて苦笑い。 「まさか本当に起きるとは…」 「朝からほっぺにだなんて…大胆だなぁ」 「だって港!遅刻しちゃうよ」 「わかってる、支度するよ」 こうして毎朝眠たそうな目をして起こしてくれる陽は、長い付き合いの自慢の奥さん。