「わかったよ、もうしない」
体を一度離してから、布団に潜って陽の頭に手をやって。
「陽嫌そうなんだもん」
「違…!嫌じゃない!!久しぶりだもん、会うの」
「んふ、恥ずかしくなってるんだ?」
「…別に」
素直じゃないなぁと思いつつも嬉しい俺。
「今度海行く?」
「…海?」
「うん。…海」
「でも港お仕事忙しいんでしょ?」
「まぁ」
「いいよ、海なんていつでも行けるもん」
「ちゃんとした今度のお休みに。ね?連れてく」
「………」
「陽がいつも1人で結のことお世話してくれてるでしょ?だから今度3人で」
「……行く」
申しわけなさそうな表情を浮かべているのに、嬉しそうな目をする陽を見て…思わずまた抱きしめてしまう。
「やっぱ俺は陽じゃなきゃ」


