──「いただきまーす」


少し遅くまで営業しているレストランの四人掛けの席。




私の向かいには、高島先生と蒼が座っている。


「三人で食事いつぶりだろね」




向かいの席には定番の和食定食が二つ。



「高島先生と…蒼って…いつも同じものですよね」



「そう?」


「気が合いますね」



「やっぱり和食でしょ。この時間帯ピザとか食べれないよ俺…」



「でも季蛍は変わらずオムライス」


蒼に笑われて少し睨むと、高島先生も「季蛍らしい」と声が上がる。



「そうやってバカにする…」



「別にバカにしてない。オムライス好きだねって」