「…さーて、俺も仕事戻ろうかな」


芙羽も『季蛍さんあとでね』と医局の中に消えていった。



「…皆心配してくれてたんですね。」



そうぼやく高島に頷いて



「ほんとだね…」


と季蛍の頭に手をやる。



「私仕事たくさんあるから!早く医局行こ」



「あぁ…それもそうだな」



「季蛍は俺んとこ来てね」



「…何でですか?何かされるんですか?」




「…はは、まさか。季蛍に渡す物がいろいろあるだけ。資料とか…カルテとか…」



高島に頷きを向けて、季蛍も医局へと歩き出す。



「季蛍、今日は忙しくなりそうだな」



「…頑張らなきゃ」