「わかってる。なるべく早く家に帰れるようにするから」



「ッ…も、点滴しない…!!」



「薬のわがままだけは聞かない。…そのわがまま聞いたら季蛍の体がしんどくなるだけなんだから」



テーブルの上に置いてあった一切手がつけられていないお粥。


「体しんどくなるのも…何にも食べてなかったら当然でしょ?ご飯は少し食べないと」



「…らない」