───コンコン
───ガラガラ
「季蛍ー、起きてる?」
部屋に入って電気をつけてみると、どうやら布団に潜っているみたい。
「蒼先生来たよ。季蛍楽しみにしてたんだろ」
高島がポンポン季蛍の背中を叩くと、余計布団を引っ張って潜り込んでしまった。
「蒼先生来たのにどうして潜るの…具合悪いか、やっぱり」
高島が布団を捲って覗き込んでいるけれど、一向に出てくる気配はない。
「夏来もいるよ」
俺のその声に反応したのか、布団から季蛍が顔を出した。
「夏…」
「ママ!!」
夏来を見た季蛍は、怠そうだった表情から嬉しそうな表情に変わる。
「ありがと~夏来…」
ぎゅっと夏来を抱きしめる季蛍だけど、そのまま眠ってしまうんじゃないかというくらい目がとろけている。


