「おじゃましまーす」


「おじゃま…します…」




「いらっしゃーい」


玄関で迎えてくれたのは、結くんを抱えた港だった。



時刻は10時半。




「夏来くん?可愛いね」



しゃがんで夏来に微笑みを向ける港だけど、夏来は俺の後ろに隠れてしまう。



「あれ?人見知りあんまりしないんだけどな」



「結がいるからかな?…まぁ上がって」