「季蛍、まだふてくされてるんですかね?入院って決めたこと」



「さぁ…だってしょうがないもん」



「まぁ…そうですよね。いつになったら風邪に強くなるんでしょう」




「主治医の本音漏れてるな」




笑う蒼先生に頷きで返す。



「でも多分辛いの季蛍だからな…俺もどうにもできないや、それに関しては。

仕事頑張ると熱出ちゃうなら季蛍も思いっきり仕事できなくなっちゃうし」




「しばらく具合が悪くなってないと思ったら我慢してただなんてしょっちゅうですからね」



「そこらへんも季蛍に話聞いといて。俺から聞くと何にも話してくれないから」




「そうなんですか?」



「俺も甘やかしちゃうからな」