「あ…はい…でも外来の邪魔になるんじゃ」




「ん?隣の部屋のベッド開けるからそこで寝てたら?」




「あぁ…」




「季蛍の頭の中には『仕事仕事』ってか」



頭に手を置かれて、思わず目線を逸らす。



「季蛍は具合悪くなったらまずは仕事のこと考えるよな」



「だって…」



「んまぁ…わかるけど」



「…しょうがないもん」




「仕事と入院のことでしょ?頭にあるの」



ふふふと笑う高島先生に視線を向けると


「はいはい、怒んないの」



と宥められた。



「怒ってないです!!」



「目が怒ってます」




「……ッ!」