音を立てないようにドアを開けて、寝室に入ってみると、ベッドには眠る季蛍の姿があった。



短い呼吸を早く繰り返していて、側に寄ってみる。



「うわ…すんごい汗」



額にぺたりと張り付く前髪を分けて手を振れると、かなり体温が高いらしい。



「上がってんな…」



俺は下がっているものだと思っていたんだけど。