更衣室で白衣を羽織ったと同時に、ポケットの携帯電話が鳴った。



「…もしもし」



「あー…悪い、今仕事中?」



「いえ、今更衣室にいます」



「そっか…俺も今病院の駐車場にいるんだけど」


「どうかしましたか?」



「今朝季蛍が戻して…薬飲ませたんだけど。仕事には来れるって言うから一応着替えたんだけど…やっぱり熱があるから」



「上がってます?上がってるなら解熱剤の点滴打ってあげますけど」



パタンと扉を閉めて、更衣室を出る。



「ぼちぼちと上がってきてるけど。でも本人は疲れからの熱だから大丈夫って」



「んふふ、大丈夫じゃないと思いますけどね」



「仕事させてもいいか聞いて欲しいって言われてる」



「仕事……だめですね、昨日も季蛍に話したのでわかるはずです」



「そうか、わかった。熱が下がれば仕事出ていいよな?」



「はい、熱が下がれば」



「じゃあ高島の外来…季蛍行かせるね」



「わかりました、待ってますね」