「でも…」
「いいよ、高島。診てやって」
「…蒼!」
「診てもらって悪いことないだろ?…実際熱は上がってきてる訳なんだし」
「……。」
「蒼先生、リビングの鞄取って下さい」
「いいけど…俺はパシりか」
「あはは、すみません」
何故か鞄を取ってきた蒼の後ろに、テトテト歩く夏来もいて。
「…あれ?夏来きたの?」
「まんまーねんねしてる?」
「ママ心配なの?」
頷いた夏来は、ベッドの側に寄った。
「んふふ、可愛いなぁ」
高島先生は夏来の頭を撫でてにっこにこ。
病院で診察のときもこれくらいにっこにこだといいのに。
「まんまーお熱ある?…夏なでなでするの」
「…夏来くん超可愛い、さすが蒼先生と季蛍の息子」
デレデレする高島先生は夏来をじっと見つめて。
「夏邪魔しないの。…あっち行こうね」
蒼にひょいと抱えられて、リビングに消えてしまった。
「…私もリビング行きたい」
「だって熱上がってきてるんでしょ?蒼先生言ってたよ」
「上がってなんかないですよ、体温計ってないですもん」
「……?
蒼先ー生、季蛍熱上がってるんですよね?」
そう言うとまたガチャンと寝室が開いて。
「うん、上がってるよ」
「季蛍計ってないから上がってないとか言ってますけど」
蒼に若干睨まれると、
「俺が触った」
と言って。
「あ、なら……」


