──「どうした?」 「すみませ…ッ……大丈夫です」 「喘息の発作じゃないみたいだね」 「……はい」 「肺炎は治ってきても季蛍の心が不安定だと退院させらんないな」 「やだ……ッ」 「んふふ、心配しないで。季蛍が病気だって言ってるわけじゃないよ。完璧に元気になってからの方がいいでしょ? …ほら、蒼先生に迷惑かけたらどうしようって思って家で寝込むより」 「…はい」