季蛍の寝息が聞こえると、蒼先生は患者さんの座る丸椅子に座った。


「…ハァ、悪い。騒がしくして」



「いや……」



「最近家でもよくなるんだよ、パニック発作みたいに」




「季蛍……ですか?」



「うん。苦しくなったりするとすぐに」




「……」



「ほら…季蛍過去にたくさん苦しい思いしてるでしょ?喘息発作とか」



「あぁ…」



「そういうの…こう…………フラッシュバック?するみたいに」



「今まではなかったですよね?」



「うん。なかったね…つい最近」



「………」



「まぁ別に特に問題ないんだけどね!苦しいの思い出して苦しくなるみたいなもんだから」



「蒼先生見て安心しちゃったんですかね?僕の前ではカチカチだけど」



「はは、そうかも」