「…港くんに連絡ももらったんです。陽さん…が体調悪いこととか少し教えてもらったんですけど…」



「港、余計なことしてばっか」



そう言えば季蛍ちゃんはくすりと笑って



「確かに。港くんすんごい心配してました。でも陽さんのこと大事にしてるんですね。お子さんのこともありますし」



「…そう…だよね」



「私でよければ話聞くので」



「………あのね。港には言えてないし、もちろん港知らないんだけど…私…」



「…はい」



季蛍ちゃんは真剣に頷きながら、真剣に聞いてくれた。


「…乳腺炎になっちゃって」



「……え?」