不満に思っているうちに家の電話が鳴った。 「…馬鹿にしないでよね」 「んふふ、してないから」 睨みながら受話器を受け取ると、蒼は笑いながら愛優の隣に腰をかけた。 「…もしもし」 「あ…上野です」 「…陽さん?」 「はい、……季蛍ちゃんですか?」 「はい。お久しぶりですね」 「うん…ごめんなさい、忙しい時間に」 「大丈夫ですよ、蒼からも話聞いてるので」 そう言うと蒼は反応して、愛優の手首を握りながら『陽さん?』と聞いた。 頷くと蒼も頷きで返してきた。