リビングへ戻って救急箱を漁っていると、いつの間にか後ろから蒼が覗き込んでいた。
「何!?びっくりするでしょ」
「いや、何してんのかと思って」
「私じゃないよ。愛優」
「愛優?」
「指切ったって言うから消毒しようと思って」
「…それで呼ばれたのか」
「うん…私な訳ないでしょ!そうやってすぐ疑うんだから」
「隠してきたから疑うんです」
そう言う蒼を若干睨めば、『ふふ』と笑われた。
「馬鹿にしてるでしょー!!!」
「してない」
……笑ってるし
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