お風呂場から愛優の声が聞こえて、料理をしていた手を止めた。



「…なんか呼んでるよ」



蒼がそう言うので、お風呂場へ向かうと、お風呂のドアから顔を出していた。




「ん?どうしたの?」




「指切ったんだけど…血止まんない」




「もうお風呂終わった?」




コクリと頷く愛優は、傷口から溢れる血を見てイヤ~な顔。



「消毒してあげるから出てきな」



「放置しといて平気ー?」



「うん、とっとと着替えないと風邪悪化するよ」