「なんでもない」 強がる陽を見てると、母親になったんだなぁと今更思ってしまう。 「…まぁ俺も細かいことは聞かないよ。ただ体はちゃんと回復させないと…ね?」 ほんとに小さく……曖昧な頷きをした陽の頭をクシャクシャと撫でてやれば、嬉しそうな笑みをこぼした。