「こうやって抱きしめられたのいつぶり?」 「…忘れた……ぶり」 「んふふ、忘れたぶり。何それ」 そう言いつつもまだ腕の中からは解放しない。 「…家帰って少し寝るか。お出かけは体調良くなってから」 「…ごめんね」 「謝るな」 「港も…」