「今日さ~私の友達が救急車で運ばれてね。過呼吸だったって言うんだけど…何にも処置しなかったんだって。

そんなもんなのかなぁ~?」



愛優がお皿に装いながら首を傾げるのを見て、季蛍も『手伝う』と愛優の横に立つ。




俺はそんな2人を、夏来を腕の中で抱きしめながら眺めていた。

愛優も大きくなったなぁ……と。


家にいればそんなこと…思うことでもないけど、あんまり一緒にいられないからこそそう思ってしまう。



子供の成長なんてあっという間だ…と。




「…過呼吸だからでしょ?過呼吸は落ち着くまで待ってるしかないもん~。喘息なら薬で落ち着くけど」



そういいながら季蛍は両手にお皿をもってニコニコしながらリビングのテーブルに置いた。




「…見てー!美味しそう」




「季蛍美味しいもの好きだね。ほんとに嬉しそう」



「んふふ、嬉しいもん」