「蒼先生はこんな後輩にも過保護な所があるから…言わなくていいの」
「で…でも高島先生最近…」
「しー。ほら、もう帰りな。疲れてるだろうし」
季蛍は不満そうな表情を浮かべて部屋のドアの側まで来た。
「じゃあお疲れ様」
「お疲れ様です。…蒼先生、いろいろ季蛍から探らなくていいですからね!」
「んはは、どーだろ」
「絶対探らないでくださいよ!お疲れ様です」
「お疲れ~」
扉を出ると季蛍も続いて部屋を出た。
「探らないで!お疲れさま!って忙しい先生だね」
無意識だろうがぼそりと呟いた季蛍の発言に、俺もちょっと笑ってしまう。
「…高島何かあった?最近。季蛍口止めされてたけど」
「んー……でも探らないでって言ってたよ?」
「「お疲れさまです」」
「あ、お疲れ」
「お疲れさま!」
すれ違う看護士に挨拶しながら駐車場に出る。
「…でも何か隠されると知りたくなっちゃう」
「…んー。確かに」
「高島体調悪いの?」
「…んーなんかね…結構大きな大学病院で検査受けたって聞いた」
「…何で?」
「さぁ…なんか体の調子が優れないから大学病院に行って検査受けたってことは聞いたんだけど。
…何でうちの病院じゃないのかって聞いたら恥ずかしいらしい」
何となく高島が俺に詳しく話さない理由がわかったところで、車についた。


