『痛い痛い』と体を跳ねさせる患者さんを必死に押さえる看護士。



『大丈夫ですから』と声をかけて。



「薬いい?もらっても」




「あ、はい……これですね」




注射器の入ったトレーを差し出され、注射器を受け取る。




『大丈夫ですよ、今先生薬入れてくれますから』



必死な看護士の声が響く。




薬を注入すると、その痛さからか呻き声も聞こえて。



「…これで一時間点滴入れて。痛み治まったら検査回して」




「わかりました」