高島先生は両手で頭を抱えて、また大きな溜息をついた。
……無意識なんだろう。
「高島……何、なんか辛そうだよ」
片付けたはずのコーヒーカップにまたコーヒーを注いで、蒼は高島先生の隣に座る。
高島先生は広がる白衣を自分に寄せて、蒼から目を背けるように俯いた。
「……ん?今日昼からそんな感じだね」
コーヒーをすする蒼が問いかける。
……私も思わず後ろを振り返って2人の様子を眺めていた。
「別に……そんな…気にすることじゃ、…ないですから」
そうは言っても高島先生は蒼から顔を背けているし、若干額にも汗が。
「…高島、ちょっと悪いけど貸して」
蒼はコーヒーカップを私に差し出して
『飲んでいいよ』
と笑う。
……いや、いらないし。
蒼は俯く高島先生の白衣の袖を捲って、そっと手首に手を当てた。
「…昼間から汗すごいし。俺も気になってたけどさぁ……大丈夫なのかなって思っちゃって。
…んーでもなんか辛そうだよね」
「………」
「…どーしたの高島」


