しばらくして医局の電話が鳴った。



コーヒーカップを片づけようとしていた蒼が受話器を受け取る。




「はーい。………うん、うん了解。すぐ行く」





「……何?」




「動悸がするって訴えてますって。…高ー島」





「……」




「…たーかしま。呼び出し」




蒼が肩を揺すると、ようやく目を覚まして高島先生は飛び起きた。



「は……すみません」




「高島呼び出し。行けそう?」




「…あ、はい」




白衣を持って医局を飛び出していく高島先生を見て、蒼はなんだか苦い顔。



「…珍しいな、起きないなんて」




「疲れてるんだね」





「……ネクタイ乱れてるし。気づいてるかなぁ」