コーヒーをいれて机に戻ると、蒼は高島先生に掛かっている白衣のポケットに手を突っ込んでいた。 「…何してんの?プライバシーの侵害?」 「は?……何を目的でそんなこと」 笑った蒼はポケットから何やら取り出して。 「…何これ。やっぱ季蛍の薬じゃないや」 「…ん?」 「高島……さぁ、なんか薬飲んでた?」 「……いーや。何にも」 「…ふうん。季蛍の為に頭痛薬でも入れといてくれたのかな?」 「…私?何で…」