……パタパタ…
……───ガラガラ
自動ドアが開いて中に入ると、腰に手を当てて近くの医師の話にうんうんと頷いている蒼先生の姿があった。
パソコンを見つめてから医師に何やら話す蒼先生の目線が俺を捉えて、思わず目を伏せる。
……蒼先生も呼び出しかぁ。
今日の救急は恐ろしく忙しいんだな…
「高島せんせーい、こっちです」
手招きされて近づいていくと、肺炎を発症しているから…とのこと。
「了ー解」
椅子に座ってふぅ…と溜息をつく。
頭を左右に振ると、やっぱりまだ頭の中で石ころが転がる。
……重い。