「…ほんと過保護だよね?藤宮くんもそう思うでしょ?」





「…ステキな先生じゃないですか。僕の理想はあの先生です…。」





うっとり表情を浮かべた藤宮くんは、ニコニコ笑って。




「…蒼先生、季蛍先生愛してる感じが溢れ出てますもん」





「……」





「……これ、なんですか?」





出されたポケットの中身を指さして、藤宮くんは首を傾げた。





「…どれ?」





「これです」






藤宮くんが取ったのは小さなケースで。





「…あ、それは…」





「…見てもいいです?」





「いい…けど」