「蒼先生お疲れさまでーす。最後の患者さんが紹介元の病院で貰った処方箋出してくれたので…ご確認お願いしまーす!」
「はーい」
「蒼先生、私今日焼き肉なんですよ。夕飯」
ものすごく嬉しそうな顔をして診察室を出ていこうとする島内さん。
「はは、そうなの?嬉しそ」
「家での夕飯久しぶりで。お疲れ様でした」
「お疲れー」
パソコンに向けていた視線を、机の上に置かれた紙に移す。
「……んーと…」
「…ッゴホ…ゴホ………ッゲホゲホ」
紙切れを眺めながら椅子をクルリと回して後ろを振り返ると、ベッドにぐったり体を沈める季蛍の姿。
「はぁ……本当に言うこと聞かない奴」
「無理…してない。……ゲホ……ゲホ」
「…説得力ない」
「ッゲホゲホ…も、大丈夫だからあっち向いて。仕事続けて…」
「……あのなぁ。後ろでそんなに酷い咳されてたら放っておけないよ」
「…少し寝たらよくなるから。蒼帰るとき一緒に帰るし」
「はーい」
「蒼先生、私今日焼き肉なんですよ。夕飯」
ものすごく嬉しそうな顔をして診察室を出ていこうとする島内さん。
「はは、そうなの?嬉しそ」
「家での夕飯久しぶりで。お疲れ様でした」
「お疲れー」
パソコンに向けていた視線を、机の上に置かれた紙に移す。
「……んーと…」
「…ッゴホ…ゴホ………ッゲホゲホ」
紙切れを眺めながら椅子をクルリと回して後ろを振り返ると、ベッドにぐったり体を沈める季蛍の姿。
「はぁ……本当に言うこと聞かない奴」
「無理…してない。……ゲホ……ゲホ」
「…説得力ない」
「ッゲホゲホ…も、大丈夫だからあっち向いて。仕事続けて…」
「……あのなぁ。後ろでそんなに酷い咳されてたら放っておけないよ」
「…少し寝たらよくなるから。蒼帰るとき一緒に帰るし」