「悪化がお約束の季蛍なのに」



パソコンに目を向ける高島先生は、ため息をつきながら言った。




「だから大丈夫です。仕事に支障はないほどの典型的な風邪気味ですから」




「ふーん」





「熱もないし顔色も好調だし」





「ふーん」




「……聞いてないし」





「聞いてるよ、熱ないし顔色好調何でしょ?でも熱が後々でるのが誰かさんだよね」





「ほっといてください!」





「何だかなー」