「じゃあ早く帰って休も。明日仕事だし」




「…でも大丈夫。少し咳…込んだだけ」




ビニールを畳んで自分の上着に突っ込んだ季蛍は、ハンカチを放して笑う。




「…じゃあ帰るよ」