「よ!」




「久しぶり~」




「……そんなことないと思うけど」




笑いながら港の目の前の席に座る。



港の隣に座っている陽さんは、紅茶をひとすすりしてから少し笑った。



「…出産祝い、ありがとうございます」




「あ、いーえ。良かったね、赤ちゃん元気に育ってるみたいで」




「おかげさまで」



笑顔を向けられて俺まで笑顔になる。




久しぶりの休日、陽さんの気分転換と久しぶりに息抜きってことで近くのカフェでお茶。



季蛍の姿が俺の隣に見えないのには訳があるんだけど。