──カチャ



「…おーい。凜、季蛍さん来てるよ」




顔真っ赤…。




「芙羽くん困らせちゃだめじゃん…」




「…だ…て、食欲ないから…」




「ケーキ食べる?買ってきたんだけど…」




「ケーキ?」




「うん。病院帰りに寄ってきたの」




「んー……」




「私と半分ずつ…にする?」




「…うん、そうする」




「あ、じゃあ私持ってきます」





「ありがとね…季蛍さん」




「いえ」




笑った季蛍さんは寝室を出て行く。



「…凜、食べられるものがあったのはいいけど…熱高いから胸の音、聞いてもいい?」




「…何で」




「…点滴入れたいから」




「え?点滴!やだ、いい、針でしょ…?」



…怖がってるし。



「…見たでしょ、さっきの熱」



「…見たけど」