「なんか高島チケット配布する人みたい。朝からチケット配ってる」



そういって笑うと高島も笑って



「いいんですー…もう」




「じゃ、今週の日曜日は?」




季蛍さんが紙束を抱える蒼の白衣を引っ張って。




「…今週?いいけど。でも夏来たち置いてくことになるね」




「あ…そうだね…」




「なぁ、これあげるから子供さんも一緒にいったら?」




二枚チケットを差し出すと季蛍さんは首を振って。



「いいです!子供たちのはお金出すから…」




「いや、俺も行かれるかわかんないし。今週は多分無理。凜が熱出してるから」




「…え?」