「おはよーう!」
「…あ。高島先生おはようございます、テンション高いですね」
看護士に微笑みを向けられる高島が来て、蒼と季蛍さんの肩を叩いた。
「蒼先生、これ…いりません?」
「ん?……おはよう」
「あ。おはようございます。咲谷先生も、いりません?」
そういって差し出してきたのは、紙切れ。
「…何これ」
「これ、水族館のチケットなんですけど…四枚貰ったんですけど僕と友那多分行けないので」
「…行かないのか?」
「はい…友那忙しいし、休み取れたとしても僕と合わないんです。友那平日休みだから」
「高島先生ありがとございます!」
目を輝かせる季蛍さんを見て、蒼も思わず笑う。
「…え?行きたいの?」
「ん!行く」
「…あ、咲谷先生も奥さんと行ってくださいね」
「あー…うん」