光の眩しさで目が覚めた。
隣に芙羽の姿はない。
「…朝?」
天井をぼーっと見つめていたら、また眠りに落ちてしまいそうだった。
その時、ガチャンと寝室のドアが開いて。
「…あ、起きてた。熱測ってくれる?」
「…熱?」
「凜…昨日の夜キッチンで眠ってたでしょ。薬飲んだから下がってると思うけど」
体温計を渡されて、パジャマのボタンも外された。
「俺もうすぐで出ちゃうけど…凜は熱が下がってなかったら家にいな。下がってたら行ってもいいけど…」
そう言って芙羽の手は私の額と首もとに触れた。
「…まだ熱い」