───……ピッピッピッピッ 体にはひんやりと聴診器が当てられている感覚があった。 『蒼先生』 そう喋ったつもりでも、酸素マスクが曇っただけ。 「…あ。目、覚めたね」 小さく頷くと、蒼先生は笑って。 「……気分、どうですか?」 この問いには、首を横に振った。