「まぁいいんだけど…やらなきゃいけない物なら」




奏太は紙束を片づけながら私を見下ろす。




「ん……やっぱ我慢できな…ぃ」




ポロポロ目から涙が溢れて、自分の袖を濡らした。



「…痛い」



自分でもこんなに我慢できない痛みだなんて思わなくて…泣くと余計頭が痛くなると分かっていても、涙は止まらなくて。




「愛…そんなに痛いの?どうしたんだろう」




片づけていた奏太の手が止まって、両手が突っ伏する私の首に触れる。



耳の後ろのリンパにも手が触れて、奏太は小さくため息をした。



「愛香はもう寝な。頭痛いのに仕事できる訳ないでしょ?」




「…ンッヒッグ…グスン…」




「立って……ほら、涙拭いて。泣かないの」




一瞬だけ抱きしめられて、トントンと頭を撫でられて、体が離されると背中を軽く押されて。



「おやすみ、早く眠って朝早く起きな」




その奏太の言葉に、頷いて寝室に入った。