「頭痛い……」




パソコンと紙の束をさっきから眺める奏太の隣で、ちょっと唸ってみる。





「ん゛ー……」




目も向けず紙をペラペラ捲る奏太って…。




「ねぇ」




「………んー」




「奏太…!」




「…えー?」





「あのさ」




「んー。」





「頭……痛い」




「…んー」



ペラペラと紙を捲る音と、マウスをカチカチするのが聞こえるだけ。




「…奏太ってば」



「…ん?」




「…頭痛い」





「…んー。薬棚にあるよ」



…冷た。