「どこで陽寝てんの?」




「そこの部屋よ」




「…あ、父さん結のこと見てて」




「うん。…結くんって俺のこと気に入っちゃったみたいでさぁ、はは」




「何言ってんのよお父さん。しょうがなく結くんはそこにいるだけよ」




「そんなことないよなー?結くん」





そんな会話を背に、ドアを開ける。




……そしたら枕元には光が一つ。




……携帯?




部屋の電気をつけると、ごそごそと布団の中にもぐっちゃって。



「…起きてるの?陽」




「…てる」