「高島先生!蒼の話聞きましたか?」




医局に入ると季蛍が駆け寄ってきて。





「ああ、聞いたよ。大丈夫そう?」






「ん…今は何とも。蒼、私にばっかり我慢するなとか…人のこと言えないですよね」




「ほんとだね、随分と無理してたみたいで」





「…でも港くんが一週間ぐらいで大丈夫って言ってたので」




「うん、順調ならいいね」



「はい」




「家帰って蒼先生いないと寂しいだろ?」




「そ……そんなこと!子供いるし…」




「そうか、はは、てっきり寂しいかと」





「そんなわけ……」