翌朝、既に起きていた季蛍の顔色はなんだか悪くて。 「…季蛍本当に仕事行くのか?」 「大丈夫、微熱だから」 「…そっか」 「もう行こ?遅れちゃう」 季蛍が自分の服のポケットに、発作止めと一緒に解熱剤を入れていた。 「…季蛍ほんとに微熱?」 「うん。…あ、いや……熱が上がったら飲もうと思って入れただけ!」 ポケットを叩いて季蛍は笑顔を見せる。 「…そっか」