──「あ、陽さん隣の部屋入って。季蛍がいるから」




「わかりました…」





「俺行かなくてもいい?陽」





港が陽さんに聞くと、陽さんはほんの少し首を縦に振った。




「じゃあここにいるね」





「うん」





「………季蛍さんがいると心強いみたい」





「それはよかった」