待合室に座っている間も、心臓が…ドクドク…うるさい。
ここから逃げ出してしまいたいくらい…心臓がうるさい。
診察室の中から1人の看護士さんが出てきて、私の目の前で立ち止まった。
「先生が最初陽さんとお話がしたいそうです。
…上野先生と一緒に入りますか?」
「……え」
「上野先生と陽さんで一緒に診察室に入って頂いてもいいですし…上野先生はお待ち頂いて、陽さんだけでもいいですよ」
微笑みながら言われて、思わず目線を逸らした。
「…陽、1人で入れる?」
「…。無理」
「そっか…わかった。じゃあ一緒に入ります」
「わかりました、先生に伝えておきますね。何か心配なこととかありませんか?先生に伝えておいてほしいものとか…」
私がずっと黙っているので、港が笑って
「大丈夫です」
と微笑む。
「わかりました、では少ししたらお呼びしますね」


